みなさん、こんにちは。
今回は、2025年9月19日時点の資産運用状況と、それを取り巻く最新の市場環境についてご報告いたします。
今週は日銀の金融政策決定会合の内容や米国の利下げの動き、そしてそれらが私の投資信託に与えている影響を、初心者の方にも分かりやすく整理します。
当サイトでは、以下3つの投資信託をNISA枠で毎日積立しています。
・eMAXIS SLIM S&P500(NISA積立)
・eMAXIS SLIM オール・カントリー(NISA積立)
・SBI-S米国高配当株式ファンド(SCHD)(NISA成長)
1. 私の資産運用状況(取得金額・評価額など)
以下が私の現在の投資信託の保有状況です。
今週の成績はどうなったでしょうか。
確認していきます。
成長投資枠(NISA預り)
ファンド名 | 取得単価 | 基準価額 | 取得金額 | 評価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|---|
SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) | 9,669円 | 9,594円 | 249,993円 | 248,054円 | −1,939円 |
米国の高配当を受け取るファンドですが、評価損益はマイナスが続いています。
できたばかりの投資信託のため、今月で2回目の分配金が支払われる予定です。
評価損益が減ったとしても、分配金を安定して出してくれることが大切です。
分配金いくら出るか楽しみに待ちたいと思います。
つみたて投資枠(NISA預り)
ファンド名 | 取得単価 | 基準価額 | 取得金額 | 評価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 32,023円 | 35,812円 | 285,600円 | 319,392円 | +33,792円 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 26,903円 | 30,174円 | 285,604円 | 320,330円 | +34,726円 |
オルカンとS&P500は安定して利益を出してくれています。
運用状況を確認するときにプラスの評価だと積立投資を続けるモチベーションになります。
2. 最新の市場環境について
日銀の金融政策
9月に入り、日銀は金融政策決定会合を行いました。これまで長く続いていた大規模な金融緩和は、段階的に修正が進んでいます。特に注目されたのは「金利の誘導目標」と「国債買い入れの方針」です。
日本は長らくマイナス金利政策を続けてきましたが、物価上昇が安定的に見られるようになり、金利をゼロ近辺へ引き上げる流れが鮮明になっています。
金利が上がると、住宅ローンや企業の借入コストも増えます。その一方で、銀行株や保険株など、金融関連の企業にはプラスに働きやすい特徴があります。投資信託を通じて日本株や世界株に分散している方にとっても、この動きは無視できないポイントです。
アメリカの利下げ
一方、アメリカではFRB(米連邦準備制度理事会)が利下げを決定しました。長期にわたるインフレ抑制のための利上げサイクルが終わり、景気の減速を防ぐための金融緩和に舵を切ったかたちです。
利下げは一般的に株式市場にとって追い風となります。企業の借入コストが下がるため業績改善が期待され、株価にプラスに働きやすいのです。実際、S&P500やNASDAQといった米国株主要指数は、利下げを好感して上昇基調を続けています。
このように、日米で金融政策の方向性が分かれるのは珍しい状況であり、為替(ドル円)にも影響を及ぼしています。円高傾向になれば日本の投資家にとっては海外資産の評価額が下がりやすくなる一方で、ドル建て資産を積み立てるチャンスとも捉えられます。
3. 最新環境の関係・影響
次に、最近の経済ニュースがどのような影響を及ぼしているかを見てみます。
「高配当米国株ファンド」の動き
このファンドは取得単価 9,669円に対して基準価額 9,594円と、少しマイナスになっています。評価損益は −1,939円。これは以下のような背景から理解できます:
- 利下げが米国で行われ、金利が下がると借入コストの軽減で企業業績改善が期待され、株価全体にはプラスの材料ですが、高配当株は金利変動の影響を受けやすいです。特に、利回りが期待される投資家がインカム(配当)を重視する場合、株価の上昇だけではなく、配当支払い能力やキャッシュフローの見通しが重要になります。
- また、利下げ発表直後には、期待先行で株価が上がるところもありますが、その後、実際の企業業績やインフレ・為替の影響が見えてくると調整が入ることもあります。米国のインフレや輸送コスト、為替(ドル高・円安)がどのように影響するかが鍵です。
- 加えて、為替の動きがこのファンドの評価に影響を与えている可能性があります。ドル高/円安が進むと、円建てで見たときに米ドル資産の価値改善要因になりますが、逆もまた然りです。
総じて、このマイナス幅は決して大きくなく、「配当狙い」の戦略上許容範囲と言えます。ただし、今後の利下げ余地、インフレの見通し次第で変動が大きくなることも想定しておく必要があります。
「インデックス投資(S&P500/オール・カントリー)」の好調
こちら2本は、現時点でそれぞれ約3~4万円のプラスとなっており、利益が出ています。これは以下のような市場状況と合致しています:
- 米国で利下げが実施されたこと → 株式には追い風。特にS&P500などの大型株中心の指数が上がっていることが確認されています。
- 世界的な景気見通しが「減速リスクはあるが、成長は維持される見込み」という見方がされており、リスク資産(株式など)に資金が入りやすい環境です。
- 全世界株式ファンドのほうは、米国以外の国(欧州・新興国等)も含んでいますが、それら地域も「緩やかな成長」や「政策支援・回復期待」があるため、オール・カントリー型のファンドが比較的良好なパフォーマンスとなっているようです。
為替の影響
ドル/円が円安方向へ動いていることは、日本円で投資している私から見れば、ドル資産(S&P500連動や米国株ファンド等)の評価を押し上げる要因となっています。もしドル高がさらに進むようなら、このプラス効果がもう少し拡大する可能性があります。ただし逆方向(円高)に振れるリスクもあります。
4. 今後の見通しと私の対策
これらを踏まえて、今後どう動きそうか、また私が取りたい対応を考えます。
見通し
項目 | 見通し |
---|---|
日銀の政策金利 | 当面、0.50%を維持。次の利上げはデータ次第で12月または来年初め(1月頃)が有力。10月など比較的早い利上げは可能性は低め。 |
米国の利下げ | 少なくとも1回は実施され、年内にさらに利下げが織り込まれている。企業業績やインフレデータ次第でそのペース・幅が決まる。 |
株式相場 | リスク選好の回復が続けば、特に米国大型株や成長株が支持されやすい。逆にインフレ悪化や利下げ期待の後退があれば調整の可能性あり。 |
為替相場 | ドル高・円安傾向が続く可能性。ただし日銀の金利政策や、米中欧の金利差・経済指標で変動するため注意が必要。 |
対策・ポートフォリオの考え
初心者として気を付けたい点と、私の今後の対応案を挙げます。
- 積立投資を継続すること
インデックス投資(S&P500・全世界)については、好境況もあれば調整もある中で、ドルコスト平均法で定期的に積み立てを続けることがリスクを抑える良策です。 - 高配当株ファンドの配当成分を確認する
利下げで借入コストが下がる反面、インフレ・金利変動によって配当利回りが影響を受けることもあるため、分配金の安定性・企業のキャッシュフロー等を見ておきたいです。 - 為替リスクのヘッジ意識
ドル資産の評価が円安によって上がっているのはメリットですが、逆方向への動きに備えて、必要であれば為替ヘッジ型のファンドの検討、または投資額の分散を図ること。 - 経済・政策発表のキャッチアップ
今後発表されるインフレ指標、賃金上昇、消費動向、貿易・関税政策の動きに注視します。例えば、日本の消費者物価や輸入価格、米国の雇用統計やインフレデータなどが重要です。 - 資産の分散・リバランス
株式のみならず、債券・現金等の安全資産をどの程度持つかも見直す時期かもしれません。特に米国利下げ後、債券利回りの低下が予想されるならば、それ以外の資産の比率も検討します。
最後に
以上が、9月19日時点での資産運用状況と市場環境の最新の整理です。日銀が慎重姿勢を保って政策金利を据え置いたこと、ETF・J-REITの売却開始の合意、そして米国での利下げ実施および株価が最高値更新していることなどが、私の投資信託のパフォーマンスにプラスまたはリスクとして働いている様子が見えてきます。
今後も定期的にこうした運用報告を行いながら、私自身がどのように判断・対応していくかを共有いたしますので、ご意見や質問があればぜひ教えてください。
それでは、今回は以上になります。
最後までご拝読いただきありがとうございました。
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