【2025年版】オルカンのリバランスとは?初心者向けにやさしく解説

投資信託

みなさまこんにちは!

今回は、投資信託の中でも特に人気のある「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」について、2025年に行われたリバランスの内容をわかりやすく解説していきます。

「リバランスってなに?」「どうして中身が変わるの?」そんな疑問に、初心者の方でも理解できるよう丁寧にお話ししていきます。

これから投資を始める方や、オルカンへの投資を続けるか悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。


そもそも「オルカン」ってどんな投資信託?

「オルカン」は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)との連動を目指すファンドです。

このファンドは、世界中の株式に分散投資できることが最大の魅力です。日本・アメリカ・ヨーロッパ・新興国など、さまざまな国や地域の企業に投資することで、1つの国に偏らない、安定感のある運用が可能になります。

オルカンは、*MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(通称MSCI ACWI)という世界的な株価指数に連動しており、この指数に含まれる企業の動きに合わせて、自動で中身が調整されます。

正式名称は覚える必要がないので、世界に投資する=オルカンとざっくり考えてください。


リバランスってなに?

リバランスとは、「ファンドの中に入っている銘柄やその割合を調整すること」です。

オルカンの場合は、MSCI社が四半期ごとに行っている指数の見直し(リバランス)に合わせて、投資先が入れ替わったり、比率が変わったりします。

たとえば、ある企業の株価が大きく上がって「大型株」としての条件を満たすようになれば、その企業が新たにオルカンに組み入れられることがあります。逆に、業績が下がって時価総額が小さくなった企業は、ファンドから外されることもあります。

投資のプロが投資している内容の見直しを定期的に行ってくれているということになります。

オルカンが長期投資に向いている理由ですね。


2025年のリバランスで起きた変化とは?

それでは、2025年に行われたリバランスで、どんな変化があったのか見ていきましょう。

📊 2025年のリバランス内容

1. 国別投資比率の変化

2025年前半のリバランス前と後の国別比率は、次のように変化しました。

国・地域リバランス前(2025年1月頃)リバランス後(2025年5月末)
アメリカ約62.6%(62.57%) 約62.4%
日本約5.4%(MSCI ACWI)約4.9%
中国約3.6%(推定2–3%程度)
イギリス約3.6%(3.55%)約3.3%
フランス約2.9%約2.5%
その他残り(カナダ・ドイツ・スイス等)各約2%程度

→ 米国は依然として6割超。日本はやや低下しましたが、依然として先進国の中で存在感ある比率です。

🏢 銘柄別の上位(2025年5月時点)

  1. NVIDIA(アメリカ) 約4.1%
  2. Microsoft(アメリカ) 約3.9%
  3. Apple(アメリカ) 約3.6%
  4. Amazon(アメリカ) 約2.3%
  5. Meta(アメリカ) 約1.7%
  6. Broadcom(アメリカ) 約1.3%
  7. Tesla(アメリカ) 約1.2%
  8. Alphabet A(アメリカ) 約1.2%
  9. Alphabet C(アメリカ) 約1.0%
  10. TSMC(台湾) 約1.0%

→ ハイテク系企業が上位を占めており、AI関連のNVIDIAが1位に!

アメリカ企業が上位をほぼ占めている点は変化ありません。


🆕 追加・除外された企業や地域

MSCIの指数見直しにより、オルカンの中身にも変化がありました。

追加された主な企業

  • ライアンエアー(アイルランド):格安航空でヨーロッパで急成長中
  • Dubai Electricity(ドバイ):中東の電力会社
  • Sichuan Biokin(中国):バイオ医薬品企業

→ 新興国や成長市場の企業が新たに追加されました。

入れ替えられた日本企業(追加と除外)

2025年5月リバランスでは、日本企業の入れ替えも行われました。

新しく追加された銘柄
  • IHI(重工業大手)
  • サンリオ(キャラクタービジネス)
除外された銘柄
  • セイコーエプソン(電子機器)
  • 安川電機(制御機器・ロボット関連)

→ これは、各社の時価総額変動や、銘柄分類(大型・中型・小型株)見直しによって判断された結果です

→ 企業の成長性や時価総額により、日本企業でも出入りが発生しています。


なぜ入れ替えが起きるの?

  1. 株価・時価総額の変化 による分類の上下(大型⇔中型)
  2. 新興国企業の株価上昇や新規上場
  3. 新興市場・発展地域の成長

特に、2025年前半は米国のハイテク株(AI関連)の急伸と、それに対する円高傾向が投資比率に大きく影響しました。

このような動きが、年4回ほどのタイミングでチェックされ、自動でファンドに反映されるのです。

投資家が何もしなくても、最新の市場状況に合わせた投資先に自然と入れ替わるのが、オルカンの便利なポイントです。


為替や市場の影響も

2025年は、一部の月で円高が進みました。オルカンは為替ヘッジをしていないため、円高になると海外株の価値が目減りしてしまいます。

実際、2025年2月の月次レポートでは、円高によって1口あたり約▲792円の影響があったとされています。


まとめ:リバランスがあるからこそ、安心して長期投資できる

ポイント内容
✔ 自動で投資先を調整成長企業を取り込み、衰退企業を除外
✔ 世界中に分散投資できる国・地域・業種が幅広く組み込まれている
✔ 初心者でもほったらかしでOK難しい判断は不要。リバランスは自動で行われる

オルカンは、長期投資にぴったりな「おまかせ分散ファンド」です。

リバランスによって、常に世界経済の流れに合わせた投資ができるので、初心者の方でも安心して続けられます。投資は不安なこともありますが、オルカンのように仕組みがしっかりしている商品を選べば、ゆっくりと着実に資産を育てていけますよ。

みなさまが積立をする選択肢の1つになると幸いです。

それでは、本日は以上になります。

ご拝読いただきありがとうございました。

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