はじめに:積立投資で「続けること」の価値
みなさまこんにちは!
今回は、資産運用における最適解である「優良なインデックスファンドに長期で積立投資をする」ことをしていてもなぜか続かない方もいらっしゃいます。
積立投資は、「毎月コツコツ」「少しずつ」が基本スタンスです。最初は目立った成果が見えず、不安になることもあるでしょう。しかし、長期で続けることで複利効果や時間分散(ドルコスト平均法など)が効いてきて、最終的に大きな資産形成につながるケースが多いです。実際、「積立を中断した場合のリターンは、継続した場合に比べて劣後する」ことがデータで示されています。
本記事では、積立投資を「できるだけ長く、負担なく」続けるための具体的なコツと、よくある挫折ポイントとその対策を初心者にも分かりやすく解説します。
それでは、早速見ていきましょう!
積立投資が長期で力を発揮する理由
まずは「なぜ続けることが重要か」、その背景を押さえておきましょう。
- 複利の効果
収益を再投資して元本を増やし、さらにその収益が収益を生む…このサイクルが長く続くほど力を発揮します。つみたて投資を20年、30年と継続した例では、元本に対する運用益がかなり大きくなるシミュレーションが多数あります。 - ドルコスト平均法による時間分散
価格が高い時には少なめ、低い時には多めに買うことで平均取得価格を抑える手法。これにより「高値づかみ」のリスクが下がり、長期的には安定した投資成績を狙いやすくなります。
毎月同じ金額を購入することがポイントになります。 - 心理的・行動的メリット
短期で儲けようと焦ると、値動きに左右されて無駄な売買をしてしまいがち。継続することで「相場に対する慣れ」が生まれ、値下がり時にも慌てずに対応できるようになります。
積立投資を長く続けるための具体的なコツ
それでは、「続けやすくするための工夫」を具体的に紹介します。
コツ | 内容 |
---|---|
無理のない金額で始める | 家計を圧迫しない範囲でスタート。収入の状況に応じて少額からでもOK。「続ける習慣づくり」が先決です。 |
目的を明確にする | 老後資金、教育費、住宅購入など目的をはっきりさせましょう。 実現に向けた投資をおこなうため、短期の値動きに感情を左右されないように気を付けましょう。 |
低コスト・分散された商品を選ぶ | 手数料(信託報酬など)は長期間では大きなマイナス要因になります。インデックス型ファンドや世界株式等、広く分散されているものを選ぶと安心です。 信じられるものに投資をしましょう。 |
自動積立を活用する | 毎月決まった日に自動で買付が入るように設定すれば、人の感情や忙しさでサボることが少なくなります。 資産状況も必要以上に確認する必要もなくなります。 |
定期的に見直しはするが、頻繁に手を入れない | 年に1回程度、資産配分や目標達成度などをチェック。相場が急変したときでも慌てて売買するとコスト・税金の無駄が出る可能性あり。 |
生活防衛資金(緊急資金)を確保しておく | 投資に使う資金と日常生活に使う資金を分けておくことで、急な出費があっても積立を中断しなくて済むように、運用資金に手を出さなくて良いほどの余裕をもって積立をしましょう。 |
マインドセットを整える | 「短期の上下に一喜一憂しない」「市場のタイミングを完璧には測れないもの」など、長期投資の本質を理解しておくことです。 20年後、30年後に向けた投資を行っているのに、途中の下落を気にしすぎないようにしましょう。 |
よくある挫折ポイントと対策
長く続けるには障害もあります。次はよくある挫折要因と、その対策です。
挫折ポイント | 対策案 |
---|---|
相場が大きく下がって不安になる | 下落時は「安く沢山買えるチャンス」と捉える。過去の回復例やシミュレーションを見ることで信頼感を持てるようになる。 自動積立を使用し、運用状況自体を見ないことも有効です。 |
毎月の資金が確保できない月がある | 積立額の余裕を持たせる。生活費の見直しや支出削減をしたうえで、積立可能な金額をあらためて確認しましょう。 |
投資商品を頻繁に変更してしまう | 最初にしっかり調べ、長く持てる商品を選びましょう。 信用のできない銘柄では安心して運用することはできません。 |
モチベーションが続かない | 投資の目的を思い出す。将来どのような生活を送りたいかを想像しながら続ける。 |
ケーススタディ:継続 vs 中断
複数の研究・調査により、「積立を中断する」ケースでは、継続した場合と比較してその後のリターンが明らかに小さくなるというデータがあります。
例えば、あるファンドで「毎月つみたてを継続するグループ」「途中で中断するグループ」を比べると、中断しないほうが総資産額・運用成果ともに優れていたとのこと。つまり、「続けること」が何よりも大切、というのは理論だけでなく実証的にも裏付けがあります。
終わりに:今日からできること
積立投資を長く続けるために、今すぐできるアクションをいくつか提案します:
- 積立用口座を開設し、毎月自動で購入される設定をする。
- 投資目的(老後・教育など)と期間を紙かドキュメントに書く。時折それを読み返す。
- 少額でもいいのでまずスタートする。「始めること」が最大のハードル。
小額でも投資を始めると、資産運用について実感が沸き、関連する情報が耳に入ってくるようになります。
自身の知識強化にもつながり、金融リテラシーも高くなっていくでしょう。
長期でコツコツ積み立てることで、資産は雪だるま式に増えていきます。焦らず、自分のペースで、無理なく。未来の自分から「続けていてよかった」と言ってもらえるように、今日から一歩を踏み出しましょう。
これから投資を始める方は、NISAでの資産運用をしてくださいね。
それでは、本日は以上です。
ご拝読いただきありがとうございました。
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