はじめに:S&P500とオルカン、どっちを選べばいい?
みなさまこんにちは!
今回は、投資信託を始めようと調べているとよく目にする「S&P500」と「オルカン(全世界株式)」という2つの人気ファンドについての比較です。
長期でじっくり資産を育てたい人や、再投資型でお金を増やしていきたい人にとって、この2つは非常に有力な選択肢となります。
でも、
- 結局どっちがリターンが高いの?
- リスクが低いのはどっち?
- コストや分散性に違いはあるの?
と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、「S&P500」と「オルカン」それぞれの特徴を徹底比較し、あなたに合った選び方を丁寧にご紹介します。
比較①:リターン(過去の運用実績)
■ 過去3年の年率リターン(2025年5月時点)
| ファンド名 | 過去3年の年率リターン | 
|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500 | 約14.4% | 
| eMAXIS Slim オール・カントリー | 約10.9% | 
S&P500は、米国の上場企業500社に投資するインデックスで、特にテクノロジー企業が強く、好調な時は非常に高いリターンが期待できます。
一方、オルカン(全世界株式)は、米国・日本・新興国など約47ヵ国の株式に分散投資されており、全体としてはややリターンが落ち着いた印象です。
過去3年のリターンで見るとS&P500の方が優れていたという結果となります。
✅ 成長性を重視するなら、S&P500の方が高リターン傾向
比較②:リスクと分散性
分散性の違い
| ファンド名 | 投資地域 | 主な特徴 | 
|---|---|---|
| S&P500 | 米国のみ | アップル、マイクロソフトなどが上位構成。テック偏重。 | 
| オルカン | 全世界 | 47ヵ国、約2800銘柄に分散。リスクを抑えやすい。 | 
S&P500は米国に集中している分、成長時は強いですが、米国株が下落すると全体のパフォーマンスも大きく下がりやすい傾向があります。
一方、オルカンは世界中に分散されているため、特定の国に左右されにくく、リスク分散という面では優れています。
ただし、現在のオルカンの構成国比率1位はアメリカで、比率は62.3%です。
世界中に分散しているとは言え、現在の比率はアメリカに偏ります。
将来の世界情勢の変化により投資国の比率や投資する銘柄も定期的に見直しが行われますので、今後アメリカの比率が下がることも十分考えられます。
分散して各国の投資比率まで考えてくれるオルカンか、今後もアメリカの成長にフルベットするS&P500にするか好みがわかれます。
✅ 安定性を求めるなら、オルカンが有利
比較③:コスト(信託報酬)
信託報酬は、長期で投資するほどじわじわ効いてくるコストです。
| ファンド名 | 信託報酬(2025年時点) | 
|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500 | 年率0.0814% | 
| eMAXIS Slim オルカン | 年率0.05775% | 
実際にはほとんど差がないですが、オルカンの方が若干安い水準です。とはいえ、どちらも超低コストで、長期投資に適したファンドです。
✅ コスト面では、オルカンがやや有利
比較④:どんな人にどちらが向いている?
| タイプ | 向いているファンド | 理由 | 
|---|---|---|
| 米国の成長を信じる人 | S&P500 | 米国の圧倒的成長力と過去の実績 | 
| 世界全体に分散したい人 | オルカン | 地域・銘柄の分散でリスク低減 | 
| 初心者で安定志向 | オルカン | リスクが抑えられ、安心感あり | 
| ハイリターンを狙いたい | S&P500 | ボラティリティはあるが爆発力あり | 
どちらが絶対に良いということはなく、「自分の考え方や性格」に合ったファンドを選ぶことが大切です。
筆者の運用スタイル:オルカン50%、S&P500 50%
私は、「オルカン50%・S&P500 50%」の割合で投資をしています。
オルカンでリスクを抑えつつ、S&P500で成長の恩恵も取りにいく。
どちらかに偏るよりも、バランスをとることで安心して長期投資を続けられると感じています。
現在のオルカンはアメリカへの投資比率が大きいことは理解した上で現在の運用スタイルを選択しておりますので、参考にしていただく際はご注意ください。
まとめ:あなたにとってのベストを選ぼう
| 比較ポイント | おすすめ | 
|---|---|
| 高リターンを狙いたい | S&P500 | 
| リスクを分散したい | オルカン | 
| 手数料の安さ | オルカン | 
| テクノロジー企業に期待 | S&P500 | 
| 世界経済全体の成長を信じる | オルカン | 
どちらも優れたファンドですが、「何を重視するか」によって最適な選択は変わります。
「迷ったら両方に分散投資」も立派な戦略です。
ぜひ、自分の投資目的とリスク許容度を見直しながら、納得のいく選択をしてくださいね!
それでは、本日は以上になります。
ご拝読いただきありがとうございました。
 
  
  
  
   
               
               
               
               
              

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